みなさんこんにちは。
おはなし聴き屋オリーブの終活アドバイザー・終活カウンセラーの佐藤です。
今日は、秋晴れの爽やかな一日でしたね。
そして忘れてはならない、日本一奪還のソフトバンクおめでとうございます。
横浜DeNAもワクワクする試合を見せてくれてありがとうございました。
さて、今回の終活カウンセラー協会のPICKUP終活ニュースから遺骨に関するお話をご紹介したいと思います。
浜松市北区にある無縁納骨堂。天井まで届くスチール棚に677の骨つぼ
が並んでいた。孤独死して引き取り手がない遺骨のほか、コインロッカ
ーや高速道路のサービスエリアに放置されていた骨つぼも含まれる。
引き取り手がなく、自治体が保管する遺骨が全国で増えている。浜松
市もこうした遺骨の扱いに悩む自治体の一つ。
納骨堂にたどり着く遺骨は2006年度に48柱、10〜14年度は70〜93柱と
増加。15年度には累計1000柱になった。
市の福祉総務課の伊藤和之さん(47)は「納骨堂に入りきらなくなる
恐れもあった」と振り返る。15年、安置後5年が経過した508の骨つぼ
からそれぞれ一片を取り出して2つの骨つぼにまとめ、残りの大半は処
理業者を通じて大阪府の霊園に納めた。
しかし、16年度には持ち込まれる遺骨が100柱を超え、あと2〜3年
で再び「処分」しなくてはならないという。
死後、自分の遺体を医学の研究のために提供する献体。日本篤志献体
協会常務理事の松村譲児・杏林大医学部教授(64)は「遺骨の引き取り
拒否がここ数年で増えている」。解剖後は火葬して遺族に返すのが決ま
りだが、杏林大では年間10柱前後が遺族の元に帰れない。「墓がない」
「葬式を出す金がない」といった理由がほとんどだ。
「やさしい信仰史」などの著書がある、ジェイアール東海エージェン
シーの佐々木和歌子さん(44)は「遺骨をまつるには、お金と墓の継続
的な守り手、そして故人への思いが必要。地域の結びつき、家族関係が
希薄になった現代ではそのいずれもが不足している」と、行き場を失う
遺骨が増えた要因を分析する。
異変は葬儀の形にも。通夜も告別式も行わず、火葬場の炉の前で僧侶
が読経するだけの「直葬」と呼ばれるスタイルが急増中だという。
葬儀の総合情報サイトを運営する鎌倉新書(東京・中央)が国内
約200社の葬儀社を対象に葬儀の形態を調査したところ、10年ほど前ま
でほとんどなかったとみられる直葬が14年には16%を占めていた。費用
は10万円台が中心。通夜、告別式をする場合の2〜3割で済む。
佐々木さんは「世間体が重視されるあまり、葬儀が肥大化してきた面
がある。身の丈にあったやり方を選べる時代になったともいえる」。
東京都江戸川区の証大寺は都内の葬儀社から月2〜3回ほど直葬の依
頼を受ける。費用面だけではなく「葬儀に意義を見いだせない」と直葬
を選ぶ人も目立つようになったという。同寺の井上城治住職(44)が憂
う。「葬儀は死を受け入れる大切な場。火葬して終わりでは遺体処理と
変わらず、大切な人の死を悼む心まで失われてしまう」
2017/9/25付 日本経済新聞 電子版より抜粋